大久保泰
糖尿病対策に市を挙げて取り組む千葉県旭市が、執務にバランスボールを取り入れたり、自らの健康宣言を書いたプレートを身につけたりして業務に取り組む。市が率先し、市民の健康意識を高めていく。
市役所で11月25日にあった記者会見では、米本弥一郎市長は、椅子の代わりにバランスボールにのって、記者からの質問に答えた。胸には「健康宣言 週3運動」と自ら書いたプレート。「そんなに揺れない。これだけで消費カロリーが増える」と満足げだった。
市では40個近くのバランスボールを用意し、応募のあった職員に来週から使ってもらう。職員にはプレートに各自の「健康宣言」を書いてもらい、健康への意識を高めてもらう。「体重4kg減」や「階段を使う」などすでにプレートをつけた職員も出ている。
同市が糖尿病対策に取り組み始めたのは2021年6月から。千葉大学医学部付属病院とデンマークに本社を置くヘルスケア企業のノボノルディスクファーマの日本法人(東京)と、糖尿病対策の共同プロジェクトを始めた。旭市役所に今年4月、若手や中堅職員でつくる推進チームが設置され、バランスボールやプレートの活用が提案された。
米本市長は日頃、ジョギングやウォーキングをしているといい、「糖尿病の発症を予防し、重症化を防げる。職員が率先して行うことで市民の手本にしたい」と話している。(大久保泰)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル